気付いてほしいのに
学校の帰り道・・・
「なんやちゃん。そんなに見つめんといてや。照れるやろ?」
私の彼氏、忍足 侑士は付き合って1ヶ月も経つのに手をつないでくれない。
だから気づいてほしい。
「そんなに見つめたらキスするで?」
「キス?何で?」
「可愛いからや。」
キスではなくて手をつないで周りから仲の良い恋人同士に見えるようにしてほしいのに・・・。
どうして分かってくれないのだ?この男は。
「ねぇ侑士ぃ〜、つかれたぁ〜。」
ちょっと甘い声で言ってみた。
「ほな、そこの公園でちょっと休むか?」
侑士が指差していったのはいつも通る公園。
ベンチに座ると、
「そこで待っといてや。ジュース買ってきたるv」
「いらないよ〜。侑士がそばにいてくれなきゃやだ。」
「わがままさんやな。」
どうにかして気づいてほしいから
手に息をかけたりしてみる。
「でな、岳のやつ―――」
と陽気に話す侑士に返事をしながら・・・。
「ねぇ侑士?」
「なんや?」
「友達は学校から帰るときは彼氏と手つないでるんだって」
「なかええんやな。」
侑士は分かっていてからかっているのか?
めちゃくちゃの笑顔でそう言ってきた。
「ねぇ、手寒いの・・・。」
手をつないでくれというアピールをして言ってみた。
「あ、俺カイロ持ってるで?」
と、ポケットからカイロを出した。
「ちがうの。」
「ん?どないしてん?」
やっぱりからかっている、この男。
「だから、手・・・つないで?」
それを言うと侑士は私の頭を撫でた。
「やっと言ってくれたな。」
「ぇ?」
侑士はギュッと私を優しく抱いた。
「よう言ったな。おりこうさんや。」
ちょっと嬉しかった。(何故)
「俺に手つないでほしかったんは知っとったで。」
だいぶからかわれたみたいだ・・・。
「うん、手つないで仲の良い恋人同士に見られたかったの。」
侑士は驚いた顔で私を見た。
「俺とはどっから見ても仲の良いカップルやで?」
まぁ、そうだとは思っていたけどやっぱり手はつないでほしかった・・・。
「ほな、帰るか。」
「え?」
「手つないでな。ちゃん。」
「うん!」
「ねぇ、ゆうし〜?」
「なんや、ちゃん?」
「だぁ〜い好き!!」
「俺もやで。」
そう言って二人はキスをしたとさ。
めでたしめでたし♪
*****あとがき*****
ぅわぁ!これって甘々なのか?
微妙な小説だし・・・。
帰り道にしたのは・・・何故?(知るか)
サオリムラカミ様、リクエストしていただいたのですが・・・
こんなものしか書けませんでした(汗)。
忍)ちゃん、また手つなぎたなったら言ってやvvv
秤ス!?
めでたしなのか!!
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